G.の備忘録

音楽と読書と映画と散歩と、

マリーナベイサンズの戦い イケメン店員vs俺

だいぶ間が空いてしまいました。

前回記事に少し書いたシンガポールの名物ホテル・ショッピング施設のマリーナベイサンズを歩いていたときの話です。

gon-xxx.hatenablog.com

 

 

地下鉄に乗るために駅までマリーナベイサンズの中を歩いていると「こんにちは!」という声が聞こえてくる。

周りは大体中国人なので「僕か?」と思い、声の方向を見るとラテン系のイケメンお兄さん。

異国で母国語で話しかけられると自然と安心する。こちらも挨拶をする。

するとお兄さんはfor freeとのことでパワーストーンをくれる。

「彼女の分も欲しいからもう1つちょうだい?」と僕。くれた。

 

どうやらそこは美容品の店。

「無料でお試しできるからどうぞ椅子に座って」とお兄さん。

母へのお土産が決まっていなかったのでアリかと店内へ。

日本の美容品ショップは女性ばかりをターゲットにしがちなのでこういうのは初めての体験。

 

いくつかの商品を試してもらうことになり、時間もあったのでお兄さんといろいろ話してみる。

お兄さんは名古屋に彼女(ヨーコって言うらしい)がいるとのことで日本語を割と話せる。それにすごく気さく。

僕がくしゃみをするとティッシュをくれたりもする。

肌のスペシャリストとのことで、肌から年齢を当てるとのことで25歳と言われる。

おしい。(少し嬉しい)

 

で、本題の試してみた結果、確かに効き目が目に見えてわかるし凄そう。

 

だから高いんじゃない?って思って聞いてみたら、すべてセットで非課税320ドル(約26,000円)とのこと。(うち1つはサービス)

相場はわからないけど「いやいや高いよ。少なくとも僕には高い。無職なんだよ?」と僕。

お兄さんも負けじと商品がいかに優れているかを説明してくる。

before afterの写真をめちゃくちゃ見せてくれる。

確かにさっきの効果からして誇張はあるだろうがあり得ない効果ではなさそう。

 

けど、さっきからの一連のやりとりで流石にコイツはヤバいとは感じているので「ネットでも買えるだろ?」「いずれにせよ買うにはもう少し考える時間が欲しい」とこの場をやり過ごそうとする僕。

実はオーナーだったお兄さんがその権限を使ってできる金額を提示してきててネットよりは確かにかなり安いが、店を出るとこまではなんとかこじ付けた。

 

最後に名刺を渡したいとお兄さん。

武士の情けだと付いて行くと「最後にどの商品が最も魅力的だった?」とお兄さん。

ダメでも自社製品の市場調査とは素晴らしいなと思ったので教えてあげる。

「じゃあこの製品をスタッフプライスでどうだ?秘密だぞ?」と従業員用PCを見せてお兄さん。

90ドル。(7,300円)

いや、高えよ。

とは思うものの、この店員の販売スキルは本当に大したものだなとも思う。

 

この店員がここまでしたことをまとめると

  • ものをサービスであげることで、恩を売り、負い目を感じさせる。
  • 異国の地でこちらの母国語を織り混ぜて話してくるのは単純に親近感や安心感をこちらに与える。
  • 共通の話題でさらに距離を詰める。詰め方もすごく自然で嫌らしさを全く感じさせない。
  • 当てずっぽうでも当たる年齢だが、それを言い当てることで、こちらの信頼を得る。結果的にだけど、肌年齢が実年齢より若く言われるとまあ嬉しい。
  • 使用しなかった場合とした場合の実演を客の肌を使ってすることで商品の効果を印象付ける。
  • こちらの主張を通して安心させたところで、さらに安い価格を最後に提示。最初の価格が価格なので値段の安さを強く印象付ける。常套手段とは言え油断したところで使ってくる絶妙なタイミング。

 
これ、凄くね??

仮に商品にそれだけの価値がなかったとしてもこれだけの手筈を鮮やかに見せられると、それ自体に価値があったとすら思えてくる。

いや〜〜マジか〜〜とか言いつつも流石にこれまでの流れに尊敬すらしてきたので、

「わかった。あなたは本当にすごい。その値段だったら1つ買うよ。」

って言って購入。

 
してやられた感があるけど、あれは流石にすごかった。

念のため言っておくとトークの中でイケメンってめちゃ言われたから買った訳ではない。

 

こんなの。

f:id:Gon_xxx:20200207111332j:image

クリスタルとか鉱石由来の成分を含んでいるんだそう。

 

ちなみにあとで商品について調べたら詐欺商品ってめっちゃ書かれてた。

実際に家帰って使ったら効果はなかなかあると思うんだけどな。。

 

ということでこういう押し売りも気を付けなくちゃなと学んだのでした。

日本での絵画のぼったくり商売は絶対に引っかからないんだけどな〜

 

以上です。

 

そうこうしてたらこれからついにロンドン行き。

明日から楽しんでいくぜ。