G.の備忘録

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グレート(華麗なる?)ギャツビー

先日「グレートギャツビー(※)」を観た。

レオナルド・デカプリオがやった2013年の。

(※邦題は「華麗なるギャツビー」だけど、"華麗なる"と訳すのは好きじゃないので原題に準拠

 

ノルウェイの森で永沢先輩が「『グレートギャツビー』を3回読む男なら俺と友達になれそうだな」って言うあのグレートギャツビー。

僕も野崎訳で読みました。

 

映画では演出面でいろいろ賛否はあるみたいだけど、僕は好きでした。

まず音楽。

今でこそJazzはオシャレみたいなイメージがあるけど、当時1920年あたりは黒人とか移民の音楽ってイメージが強くて、前衛的でどこか危険な香りすらするものだったと思う。その空気感をJay-ZKanye WestBeyonceなんかのヒップホップ・R&Bの音楽を交えて今風に表現してたのはすごく面白かった。

 

そして何より衣装。

とにかく格好良かった。

このギャツビーにしても、こないだ見た「グリーンブック」にしても「キングスマン」にしても服装がトラッドなんですよ。Brooks BrothersとかRalph Laurenとかに代表されるトラディショナルスタイル。

グレートギャツビーの男性衣装はBrooks Brothersでした。

もう流石。

パーティー衣装は当然格好いい。それ以外でも、デカプリオ演じるギャツビーがニック・キャラウェイの家でデイジーが来るのを待つときに着ていたブルーシャツとブラウンのタイ。合わせがいちいち格好良かった。

もう格好良すぎてブルーシャツ新しく買ってしまった。

オックスフォードよりもパリッとしてるけどドレッシーになりすぎず、洗いざらしで風合いの変化を楽しむっていうRalph LaurenのRRLラインでありそうなモデル。Brooks Brothersだけど。

 

余談だけど、Brooks Brothersの日本における認知度は"POLO" Ralph Laurenに比べてかなり低いように思う。アパレルに就職した子にもキョトンとされてしまったときには驚いた。紳士服のイメージが強いけど、ワンピースとか婦人服もかなりセンスがいいし、作りもいいぞ。

 

まぁこの点、「派手な衣装と美術が役者の感情表現を台無しにした~」なんて批評があるみたいだけど、お門違いもいいところじゃない?と僕は思ってしまう。(ウォールストリートジャーナル定期購読しないと全文読めないみたいだからwikiで一部見ただけだけど)

原作に照らし合わせれば装飾の豪華絢爛さはマストでしょ。

 

そういった批判も含意して「”華麗なる”ギャツビー」と邦題は訳したのかな。

僕はグレートギャツビーでのままでいいと思うけど。

 

あと、今作のエリザベス・デビッキがめちゃくちゃ綺麗。「コードネームU.N.C.L.E」ではアリシア・ヴィキャンデルばっかり見ちゃったけど、めちゃ格好いい。

 

そもそも名作なので内容については触れません。

見たことない人はこういう観点からでも一見、もっと言えば一読の価値ありかと。オススメ。

華麗なるギャツビー(字幕版)
 
グレート・ギャツビー (新潮文庫)

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