G.の備忘録

音楽と読書と映画と散歩と、

電光石火のうなぎパイ

贈り物は難しい。

 

夏も終わった頃ということで友だちから旅行のお土産をもらった。

 

フィレンツェ土産、革の栞。

渡す相手をイメージしてそれぞれ違う色の栞を買ってくれたとのこと。僕は栗色。意外とまともなイメージを持たれてるみたいで安心した。ありがとう。

 

ロンドン土産、お茶。

気が利いてる。ティー文化ですもんね。美味しかった。ありがとう。

 

沖縄土産、Lindtのチョコレート。

本当はご当地ビール買ってたけど、持ってき忘れたからお詫びのお土産とのこと。よくわからないけどありがとう。ちなみにそのビールは自分で飲むらしい。マジで何?

 

僕も出張で行った名古屋のお土産としてうなぎパイをあげた。

うなぎパイは僕の好きな名産お菓子ランキング5位以内は確実の美味しいお菓子だ。

なのにそのお土産を渡したとき、1枚のうなぎパイが(或いはそれを渡す自分が)ひどく滑稽に思えた。

 

おそらくお土産を貰ったときに「実は僕も...」と渡したのがよくなかったんだろう。

 

この渡し方、お土産を渡すのがほぼ同時なのでプレゼント交換みたいな図式になる。そうするとどうしても貰ったものとあげたものを比べてしまう。ましてやこの場合僕は後出し。後に出したものが見劣りする場合、まあまあ盛り下がる。

 

じゃんけんで後出ししたのに負けるような滑稽さ。

 

栞をくれた彼は出会い頭に改札前で「渡すものがあるんだよ~」とおもむろにカバンからお土産を出してくれた。さすが高い知能を持つロボゴリラ。このシチュエーションを想定していたのか。

僕も相手の出方を見るより先にお土産を差し出していれば愛するうなぎパイに恥をかかせることもなかったのだ。

 

「贈り物は先手必勝」

そう言っていた母の言葉が身に染みる。

【楽器改造】フィンガーランプを自作する。

こんにちは

突然ですが僕はベースギターという楽器を弾くのを趣味としています。俗に言うベーシストってやつです。

ありがたいことに会社員として生活を送る今でもたまにベースを弾く機会があります。ただバリバリ弾いてた学生時代とは違うこともあって、もう本当に努力したくない。そう思うようになってしまった訳です。

ということで今回はプレイアビリティ向上のためにフィンガーランプを自分のベースに付けようという記事です。

  

そもそもフィンガーランプというのは

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こんな感じのボディの真ん中にある台のことです。

メリットとしては

  • 弦を弾いたあと指がすぐにフィンガーランプに当たるので、弾いたあとの指の動きが小さくなり、効率的な演奏ができる。
  • 音のつぶが揃いやすい。

デメリットとしては

  • 指の振り幅が制限されるのでダイナミクス(強弱)をつけづらくなる。
  • 見た目がダサくなる。

って特徴があります。

 

上記のようにデメリットもあるのでやってみないと自分の演奏スタイルに合うかわからない。なのに困ったことにこのフィンガーランプ、自分のベースにぴったり合うものとなるとオーダーメイドで1万円ぐらいかかる。

じゃあ費用がネックなら自作するか。ということで「フィンガーランプ 自作」で検索するとみんな木を切ってる。マジか。

残念ながらそこまでの情熱はないので僕は僕のやりかたで自作していこうと思う。

 

そこで今回用意したものがこちら。

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ダイソーで買ったコルクシートと両面テープだ。

220円(税込)。増税を感じた。

 

で、このベースを改造していく。

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Moon GuitarsのJB-5ってモデル。大学2年生になる頃から使ってる。

このままの方が絶対格好いい。

 

まず採寸していく。

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コルクを丸く切れるほど器用ではないのでだいたい。

 

ちゃんとピックガード(べっ甲柄の部分)のないところから作っていく。

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ぴったり。きたこれ。

 

コルクシートを重ねてちょうどいい高さまで調整する。

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小高い丘ができた。もうなんかそこそこ可愛いく思えてくる。

 

これでもういいかと思ったけど、いざ弾いてみたらバランスが悪い。

なので、ピックガード側も作って、、、

 

完成。

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 見た目悪いけどめちゃくちゃ弾きやすい。

 

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200円ですよ?これは勝った。

 

・加工しやすい

・調整しやすい

・安い

・チープすぎない

ってことでコルクシートを使ったんですが、これは良い選択だったんじゃないですかね。

木材とかアクリル材じゃないから、摩耗するんじゃない?と思われるでしょうが、全然削れていい。ダイナミクスをつけるのに必要な幅が自然と削れるはずなので。

 

あとは弾き方に変な癖がついてしまわないよう気をつけないとですね。

これでしばらく弾いてみてフィンガーランプええやん。となったらちゃんとオーダーしてみてもいいかもしれません。

 

さてさて。

こんな感じでコルクを使ってのフィンガーランプの自作、見事成功しました。

200円でフィンガーランプを体験できるのでやってみてはいかがでしょうか?

 

ただ、コルクの破片で部屋がとても散らかってしまいました。片付けが死ぬほど面倒くさかったのでこれをやるなら併せてルンバを購入するのもオススメです。 

 3万5000円で購入できます。

 

ではでは。

1Q84 読了。

僕を襲った燃え尽き感・空白感ってもう1週間も前の出来事だなということで、ラストちゃっちゃと書いちゃいます。

 

掲題の通り、村上春樹1Q84」読了しました。

前2つ書いてきましたが、これから来る空白感が1番強かった。

何せ文庫本6冊で1作品ですから。クソ長い。

けど、いざ読んでみると意外にもするする読めた。

読んでる最中はいろいろ考えながら読んでいたんですが、読後感の爽やかさにあれこれ考えるのが野暮な気さえしてくる。そんな作品でした。少し感想を。

 

ノルウェイの森が100%の恋愛小説って触れ込みだったけど、1Q84の方が恋愛(もっと言えば純愛)小説だし、僕の読んだ村上春樹作品では1番そういった側面が強い印象を受けました。

そもそもノルウェイの森に関して言えば、確かに主人公は直子を求めてはいたけど恋愛小説ではないかなと。早々に緑ちゃんルートに行ってたらある意味ではリアリズムな恋愛小説であったと思うけど、それはあまりにもチープ。けど、どう考えても緑ちゃん最高でしょ。

ちなみに読んだ村上春樹作品で覚えているのだと

ノルウェイの森「生と死」

ねじまき鳥クロニクル「根源的な悪との対決」

スプートニクの恋人「子と親」

多崎つくるは謎解き小説

ってイメージ。

そして今回の1Q84はどんな障害があっても相手を求める「純愛小説」であったと思ってる。

風の歌を聴けとかも読んだんですが、読後感の爽やかさで感じていたことがすーーっと抜けていってしまった。(逆にそうならないように読書の記録として今回は書いてます。)

 

「リトル・ピープル」について思ったこと。

リトル・ピープルとは今作の主人公と敵対する集合的無意識が具現化した姿。

敵対する悪として描かれているので具体的に言えば、魔女狩りとか、学校とかにいた何故かいじめられている子とか。誰かしらに悪意を向けて安心していたい。次に悪意を向けられる対象は自分かもしれない。特に理由もなく誰かを嫌忌する意識を我々人間とは独立した存在として具現化したものがリトル・ピープル。

この概念からネットでの炎上を僕はイメージしてた。

 

1Q84が発刊されたのは2009年。その頃はmixi全盛期でクローズドなSNSなので有名人と一般人の間での交流はかなり限られていた。

けど、その後TwitterとかよりオープンなSNSが主流になっていって、有名人と気軽に交流ができるようになった。その反面、影響力のある有名人が一般人を批判することもできるようになってしまった。(引用RTとか)

確かに批判されるユーザーには道徳とか倫理観どうなってんねんってユーザーも多いし、有名人も悪気はないし、むしろ良かれと思ってやってるのもわかる。

 

けど、もしその批判がミスリードによるお門違いの批判だったら?

これたまにTwitterで見るんですけど、本当にしんどい。

何がしんどいって、その批判(もはや個人への攻撃)が拡散されたり、「その通りだと思います!流石です!!」みたいな手放しの称賛リプライがたくさんされていること。フォロワーとはよく言ったものだと思う。

そういう人たちは謂わばリトル・ピープル(あるいは敬虔な信者)な訳で、あれこれ言ったところで無駄なのかもしれない。だから影響力のある人は一般の人と接するとき特に自覚的であって欲しいと思うんです。

あんな地獄そうないよ。狂ってる。

"大いなる力には大いなる責任が伴う。"

スパイダーマン見るのオススメ。

 

リトル・ピープルの声を代弁する教祖はもういらないんじゃないですか

 


かく言う僕も当然、ミスリードしてるのは僕では?てかTwitter向いてなくない?とか思うんですけどね。

 

などなど。。。

いろいろ考えながら読んでたんですが、読み終わったらこんな憂いも全て放っぽり出したような感覚になった。いや、本当によかった。

かくして僕は物語の顛末からくる充足感と自分史上最も長い小説を読んだというほんの少しの達成感だけを残して空っぽになってしまったのでした。

 
ようやく僕の中に溜まってたものを3つ書けた。。

空っぽでぷかぷか1週間生きたんですが、ようやく地に足が着いてきたような気がします。

生きるぞ。

the GazettEのライブに行ってきた

突然ですがみなさん頭振ってますか?

 

僕は先日たくさん振ったので首が痛いです。もう今週ずっと痛い。

ということで今回はヴィジュアル系(以下V系)ロックバンドthe GazettEのライブで頭が真っ白になったという話です。

 

おいおいAcid Jazzとかソウルミュージックが好きって言っておきながらいきなりヴィジュアル系てw とお思いになるでしょうが、僕がR&B(あるいは広義のダンスミュージック)を好きになる土台を作ってくれたのがこのthe GazettEでもあるです。何を言っているんだ?と思われるでしょうけど、その説明は長くなるのでまた今度気が向いたら。

ともかく今回僕はthe GazettEのライブに約10年ぶりに行ってきた訳です。

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こんな感じ。

後ろのバンギャの扇風機みたいに綺麗なヘドバンから吹く追い風が「帰ってきたな...」という気持ちにさせてくれた。

Blue Noteとかでは絶対に見れない光景なのでオススメ。

 

今回はツアーファイナルだったこともあってMCが多めだった。

その中で出た「ヴィジュアル系を守ってくれてありがとう」って言葉は流石に感慨深かった。(自分たちがバンドを続けていけてるのはリスナーあってのこと。って文脈で)

 

たしかにV系シーンは下火になっていっている。

 事実としてV系専門誌の相次ぐ休刊(廃刊)やV系専門のレコードショップの閉店もあった。今ではシーンの衰退に伴って化粧を薄く(脱ヴィジュアル化)するバンドも少なくない。そんな中、90年代前後から始まったこのシーンを2005年前後からブレることなく引っ張り続けているのがthe GazettEだ。その口から出たこの言葉は重みが違った。

 

このブレなさ。過去を否定することなく、少し斜に構えながらも自分最高と常に自信満々。この尖がり。ロックバンドたるものこうあれと僕は思うんですが、the GazettEはそれをいつも見事に示してくれる。

サマソニとか他所のライブに出てもいつも通りのパフォーマンスをする。

炎天下でもいつも通りの黒い服でメイクもばっちり。絶対クソ暑い。

けど、そこにシーンを引っ張っていくthe GazettEの気概と矜持を感じるのだ。

 

いや、マジで格好良かった。

たまには頭振り乱すライブもいいですね。エモさも相まって頭が真っ白になりました。

チケット取ってくれた友だちに感謝🙏

 

最後に今週毎朝通勤するときに聴いてた曲を共有して終わりたいと思います。

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元気出るな〜

 

 

 

P.S.

 

なんで下火になっちゃったんでしょうね。

クセが強い?

ファンがコワい?

厨二感があって好きを公言するのが恥ずかしい?

V系というイメージへの先入観?

元も子もない話かもしれないけど、私見を言うなら僕はそもそもジャンルとしていろんなバンドをV系と一括りにして考える見方がもう古く、リスナーの幅を狭めている要因になってると思ってる。

確かにパンクロックやグランジみたいに音楽性だけでなくファッション性でのジャンル分けもある。

けど、V系と一括りにされているバンドの共通項って「派手な化粧・外見」「闇を抱えた歌詞」「クセの強い歌い方」ぐらいなもので音楽性はバラバラなように僕は感じる(歌い方はそこそこ大きな要素な気もしなくはないが)。例えばthe GazettEはニューメタル的だし、シドはポップス色が強い。Plastic TreeシューゲイザーMALICE MIZERは演劇みたいだし、ゴールデンボンバーに到ってはパフォーマー。これがV系と一括りにされているのは正直違和感を覚える。(シューゲイザー界のヴィジュアル担当、V系芸人みたいな括り方をするならまだわかる)

V系というある意味セーフティーネットのような土壌があったからこそ多様性が生まれた背景はあると思う。けど、JazzやHip Hop, Soulを融合させたRobert GlasperがNirvanaSmells Like Teen Spiritを演奏するように、従来のジャンルの垣根を越えた音楽のクロスオーバーが進む今において表層の共通項だけでV系というラベル付けをするのはもう古いんじゃないか。

僕はV系が好きだからthe GazettEが好きなんじゃなく、単純にロックバンドとしてthe GazettEが好きなんだ。

入口の狭さがファンやシーンの結束を強めている側面もあるので一長一短ではある。けど、V系というカテゴリーやそのイメージがバンドや音楽に先行して、実際に聴く前に何らかの抵抗感を与えてしまうことがなければいいな〜と思う。

いずれにせよこんな講釈垂れるより、実際に外のイベントに出演して行動で示しているthe GazettEは最高ということだ。

 思ってるよりチャラチャラしたバンドではないぞ。

アンチも唸るバイキング

突然だが僕はバイキング形式での食事が好きではない。 

作ってから時間が経っても極端に不味くならないように。みんなが嫌いじゃないように。

最大公約数を取りにいったにも関わらず、そのどれも満たせないからだ。


もう少し具体的に言えば

ベストの状態で料理を食べれることがほとんどない。

あるいはそのために時間経過で味に変化がでにくい、語弊を恐れずに言えば保守的なものしか並べられない。

その結果、好きな食べ物ランキング10〜30位の中堅どころしか食べれないからだ。(個人の感想です)

 

最後に大皿に残った1切れの肉と大量の野菜を取るときの気持ちを思い出して欲しい。(そもそも普通の野菜炒めがバイキングにいてテンションが上がるか?(個人の感想です))

そう。僕はバイキングのアンチだ。

 


じゃあバイキングに行かなければいい。

その通り。だけど、食事がバイキング形式でしか与えられない場合もある。

 


先日の3連休、僕はゴルフに行った。

その日はコンペが多く入っていたようで前に行ったときよりも客が多かった。そんな大人数の昼食をさばくためか、1つしかない食堂はバイキング形式を取っていた。

バイキングアンチの僕は(午後のために必要な分だけお腹に入れられればいいか。)と自分を落ち着けて料理を取りに行った。


僕の予想は裏切られた。(バイキング最高)

そのバイキングは前述の欠点を見事にクリアしていた。

まず料理をベストに近い状態で食べれる。

お祭りの出店のように料理の前に料理人が立っていて、客の入りを見てそれに合わせて少しずつ調理をしていく。

さらにそれによって、足が早いものが多い好きな食べ物ランキング上位の料理もバイキングに並べることができる。

実際に並んでいたバイキングではなかなかお目にかかれない料理で言えば

・ステーキ

・寿司

・餃子

・天ぷら

誰しも1つはランキング上位の食べ物があるのではなかろうか。尚且つそれぞれが焼きたて、揚げたて、握りたてなのである。

この他にも常連のカレー・蕎麦・ラーメン・サラダもいる。

これだけのラインナップが一堂に会するのである。

僕は思い出しただけでもテンションが上がって、文面が浮足立ってしまった。

最低限の食事で済ませるつもりが嬉しくって寿司をパクパク食べてしまった。(バイキング最高)


このバイキング界のジャストインタイム方式とでも言えるような形式が普及してくれたらな。。と僕は願ってやまない。

 


以上。

20数年生きてきて初めてバイキングにテンションが上がった話でした。


満足度の高い食事とその発見、適度な運動、そしてその後のお風呂で僕の頭のどこかが空っぽになってしまった。

QOLカンストしてしまったのかもしれません。

これが3連休の僕を襲った燃え尽き感の原因の1つです。

 


ちなみにあと2つあります。続く

ご挨拶

はじめまして

このブログを始めますGonと申します。

会社勤めのしがない20代男性でございます。

 

mixiの日記(闇に葬った)を除けばブログというのは初めてな訳ですが、このブログを始めた理由としましては、

来年長期留学をするのでその備忘録をつけようと前々から思っていたこと。

それと、先日の3連休で謎に燃え尽き症候群のようになってしまい、何も手につかないので、もういっそその備忘録をつけ始めてしまおうと思ったこと。

他にもありますがとりあえずはそれぐらいの理由から始めた次第でございます。

 

副題のように内容は

・音楽(Acid Jazzソウルミュージックを中心に好きなものを)

・読書の記録(読みっぱなしにしてしまわないために)

・その他雑記

といったものに偏るかと思います。ご了承ください。

 

あくまで未来の自分のための備忘録。

 

次からはとりあえずブログを始めるきかっけのひとつでもあった3連休の謎の燃え尽き感について書いていこうと思います。